ねんがんのD750をてにいれたぞ! その4~レンズ選定
レンズはどうするか
一眼レフを購入する際に考えなければならないのは,レンズキットと本体単品どちらを購入するかと言う問題です。
フルサイズ用のレンズが揃っていれば問答無用で本体だけ買うところですが,D80で使ってきた標準レンズと言えばレンズキットとして付属していたNikon AF-S DX Zoom-Nikkor ED 18-135mm F3.5-5.6G(IF)とその後追加購入したSIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSMの2本です。
どちらもAPS-C用のレンズなので,折角フルサイズを購入してもその真価を発揮できそうにありません。
ですから選択肢としては
- レンズキット購入
- 本体とレンズをそれぞれ購入
この2つになります。それぞれについて検討します。
レンズキットを購入する場合
D750の場合「D750 24-85 VR レンズキット」「D750 24-120 VR レンズキット」の2種類のレンズキットがあります。
(D750 24-85 VR レンズキットは販売終了となったため,2017年10月4日現在店頭在庫しか買えない模様)
それぞれAF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR ,AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR というニコンの純正レンズが付属しています。
では,レンズのスペックを比較してみましょう。
| 名称 | 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR | 24-120mm f/4G ED VR |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 24mm-85mm | 24mm-120mm |
| レンズ構成 | 11群16枚 | 13群17枚 |
| 手ブレ補正 | 4.0段 | 3.5段 |
| 最短撮影距離 | 0.38m | 0.45m |
| フィルターサイズ | 72mm | 77mm |
| 寸法 | 78mm×82mm | 84mm×103.5mm |
| 質量 | 465g | 710g |
どちらのレンズが私に合っているでしょうか。
正直なところ,どちらも自分の求めるものではないと言う感じです。
というのも,D80を使ってきて感じたのが「F値の低いズームレンズは使いにくい」と言うことだったからです。
何言ってんだと思われるかもしれませんが,別にF値の低いレンズを全否定しているわけではありません。
ただ,F値の低いズームレンズだと,ちょっと暗いとシャッターが切れないということが多々あって,それが嫌で SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM や TAMRON A009 を購入した経緯があります。
(無論私の腕が下手だとか,設定が悪いとかそういう問題もあると思いますが)
明るいレンズは絞ったりNDフィルター付けて暗くすることが出来ますが,暗いレンズはどうやっても明るく出来ません。
だから,私にとってレンズの明るさは正義なのです。
f/2.8通しのレンズが欲しいのです。
となると,レンズキットは残念ながら私には合わないので,本体とレンズをそれぞれ単品で購入するしかないようです。
キットのレンズをディスって終わったみたいなので,フォローさせて貰うと,24-120mm f/4G ED VRは候補として悩みました。
というのも,D80でSIGMA 17-50を使っていて不満だったのが,「テレ端50mmでは距離が足りない」だったからです。
それまで使ってたレンズキットの18-135mmでは1本で済んだ距離も,AF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VR や TAMRON A009 と組み合わせなければ撮れないし,55-300mmの場合は50-55mmの間が,A009(70-200mm・フルサイズ)の場合は 50-105mmの間が撮影出来ない訳で,不便だなぁと感じることが結構ありました。
その点24-120mmは場合によっては,レンズを1本で済ませることも出来るので,荷物を減らすことも出来る。
しかも価格.comを見ると,
価格.comだと
引用元:価格.com 買い替え悩む!
レンズキット222,586円
ボディ単体162,800円
24-120レンズ113,000円
ボディとレンズ別々に買うと275,800円
キットとの差額53,214円
なんて書き込みも(2016年12月当時)。
安く済ませることが出来るのは非常に魅力的ですよね。
ただ,それでも私にはf/4通しではなくf/2.8通しのレンズが欲しいという欲求の方が上回りました。
そんな訳でレンズキットは断念したのです。
f/2.8の標準ズーム
自分の欲しいレンズの第一条件が判りました。
では,他の条件は?と言うと
- 手ぶれ補正は欲しい
- 多少重くても良いけれど,出来ればサイズは小さい方が良い
- 出来れば安い方が良い
とりあえずこの3つです。
カメラを使うのは自分だけではなく,妻や父親に任せることも多々あります。
手ぶれ補正無しのレンズの場合,ぶれた写真が撮れてしまうことがあります。
いや,勿論自分も皆無なわけではないですよ。(苦笑)
手ぶれ補正の恩恵を感じるのであれば,やはり有った方が良いと思うのです。
ですから,手ぶれ補正が付いていないレンズは除外して,各社の条件に合ったレンズを比較してみましょう。
(昨年から何度か検討していたのですが,その間に新商品が2点追加されたりしてややこしくなるので,今年の夏時点に最終検討した際の話だけにします)
| メーカー | Nikon | TAMRON | SIGMA | |
|---|---|---|---|---|
| 名称 | AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR | A007 | A032 | 24-70mm F2.8 DG OS HSM |
| 焦点距離 | 24-70mm | 24-70mm | 24-70mm | 24-70mm |
| レンズ構成 | 16群20枚 | 12群17枚 | 12群17枚 | 14群19枚 |
| 手ブレ補正 | 4.0段 | 4.0段 | 5.0段 | 4.0段 |
| 最短撮影距離 | 0.38m | 0.38m | 0.38m | 0.37m |
| フィルターサイズ | 82mm | 82mm | 82mm | 82mm |
| 寸法 | 88×154.5mm | 88.2×108.5mm | 88.4×108.5mm | 88×107.6mm |
| 質量 | 1070g | 825g | 900g | 1020g |
トキナーはいいとの書き込みも有ったのですが,手ぶれ補正が無いのでこの度は残念ながら選考外とさせて頂きました。(笑)
こうして見ると,Nikonはレンズ枚数多いですね。
当然のことながら重量も長さも最大です。
そして,この表には載っていませんが,なんといっても価格が他社の倍近くします。
純正はオートフォーカスの速度や精度がいいとの意見はよく見ましたが,圧倒的価格です。
D750本体より高いんですよ。
そりゃ大三元の一角ですから先刻承知ではありましたけど…流石にそんな予算組んでません。(苦笑)
残念ながら除外です。
TAMRONのf/2.8の標準ズーム
続いてTAMRONの2機種です。
A007と今夏リニューアルされたばかりのA032,どちらかというとマイナーチェンジな感じです。
レンズ構成や最短撮影距離も変わっていません。
外観は大幅に変更し,最近のスタイリッシュなデザインに統一されています。
ネットで見るとA007とかの金環は不評なみたいですね。
個人的にはあのデザインも嫌いではないですが,どちらかというとA032のデザインの方が好きですね。
サイズ・重量ともに新しいA032の方が大きく・重いです。
その代わり手ぶれ補正が1段強化されています。
これは手ぶれ補正を重視している私にとって大きな利点です。
そして価格.comを見ていて気になる記述が。
カメラ内でAF微調整をする際,A007とA009は登録データがかぶって正常に作動しないとのこと。
カメラ内で調整をすることがあるかは不明ですが,私は既にA009持っていますので,仮に必要に迫られた時に出来ないのは不便かな…と言う感じです。
値段は4万円ほど違いますが,必要になるかもしれない機能なら付いているに越したことはない。
機能最優先の私ならではの判断です。
TAMRON買うならA032で決まりです。
SIGMAのf/2.8の標準ズーム
最後にSIGMAです。
正直これとTAMRON A032でかなり悩みました。
最後の最後まで悩んでいたと言っても過言ではありません。
当初SIGMAから24-70 ARTが発売予定と聞いたときはこれを買うつもりでいました。
その時点ではA032の発売予定は無かったし,先程のA007とA009の登録データの問題もあることだし,A007は避けた方が良いかな…と言う考えと,前機種と違って手ぶれ補正も付いているし,画質が良いと評判のSIGMA ARTレンズを使ってみたいという思いが強かったと思います。
ただ,気になる点も有りました。
NikonユーザーでSIGMAのレンズを使ったことのある人ならわかると思いますが,SIGMAのレンズはズームリングの回転方向が純正と逆。
D80で 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM を使ってきましたが,Nikon・TAMRONのレンズを平行して使ってることもあって,やはりズームの回転方向を間違えることが多々有りました。
そしてもう一点。
SIGMAのレンズはNikonやTAMRONに比べて発色が寒色傾向ということ。
画質がカリカリっぽいのはいいんですが,ちょっと寒色に寄りすぎじゃない?と思うことも有りました。
そうは言っても,発色だけならLightroomで調整すれば良いことですけどね。
まぁ,買うのはまだ先だし,買う頃にはTAMRON・SIGMAともにレビューがいっぱい出てるだろうから,その時に改めて決定しよう…なんて考えをしていたんですが,愛機D80の故障により予定外に購入が早まってしまい,決断を迫られることになりました。
どう決断したか
運動会は後1ヶ月。
購入後ぶっつけ本番で使用するわけにもいきませんから,練習期間として1ヶ月くらいは欲しいです。
とするともうギリギリです。
しかも,丁度良く楽天のお買い物マラソン(2017年8月20日当時)をやっています。
これはもうすぐにでも注文するしかありません。
だったら注文するしかないじゃないか!<ぉ
決断を迫られたので,価格.comや2chで再度色々意見を読みました。
その中で気になったのが,SIGMAの方はARTシリーズの割に期待してた程ではない・割と普通という記述。
SIGMAのARTシリーズと言えば「重い代わりに画質は他の追随を許しません」みたいなイメージなので,それが期待程ではないとなると積極的に選ぶ理由が減ってしまいます。
それを踏まえて,ズームの回転方向・発色傾向・金額差を考えた結果,今回はTAMRONのA032に軍配が上がりました。
もし昨年70-200を購入する際SIGMAにしていたら,操作性を統一するために24-70もSIGMAにしていたかもしれません。
でも,これでようやくレンズも決定したので,9割方検討終了です。
